──最初はチャーチ・オルガンを弾いていたとのことですが、プログレッシヴ・ロックに影響を受け始めたのはいつ頃ですか?
「3歳から自然にピアノを弾き始め、ヴァイオリンも弾いていました。そして、高校生の時にチャペルのオルガン奏者として働き始めました。その頃は、プログレッシヴ・ロックは聴いていませんでした。プログレッシヴ・ロックは、MIZUKI da Fantasiaに参加してから聴くようになりました」
──プログレッシヴ・ロックは友人や家族がプログレに興味を持っていたのでしょうか、それとも自分で発見したのでしょうか?
「家族や友人はプログレに興味を持っていませんでした。前にも言いましたが、私はプログレッシブ・ロックを聴いておらず、主にクラシック音楽を聴いていました。例えば、バッハ、シベリウス、リストなどです。けれども、MIZUKI da Fantasiaに参加し、音楽家であると同時に音楽評論家(特にブリティッシュ・ロック)でもあるプロデューサーの九尾一郎氏に出会ってから、プログレを知り、とても興味を持つようになりました。なぜなら、クラシック音楽との共通点をたくさん見つけたからです。その後、プロデューサーと相談しながら手探りで曲を作るようになり、多くのスタジオ・エンジニアやミュージシャンからロックのことを教えてもらいました」
──プログレに影響を受けた主な人物と、その影響を受けた経緯を教えてください。
「先ほども言いましたが、MIZUKI da Fantasiaと私の作品のプロデューサーからは、大きな影響を受けました。ジェネシス、レッド・ツェッペリン、キング・クリムゾン、リック・ウェイクマン、ルネッサンス、P.F.M.、バンコなど、多くのグループを紹介してくれました。実際、私が影響を受けた音楽は、これまではクラシックや現代音楽の作曲家が多かったと思います。しかし、MIZUKI da Fantasiaに参加してからは、クラシック音楽とロック音楽の融合を考えるようになりました」
──MIZUKI da Fantasiaをやっていて良かったと思う瞬間は?
「2016年にヴォーカリストのMizukiさんに誘われて一緒に仕事をすることになりました。でも、それ以前からお互いに知っていたので、自然に彼女と一緒に演奏することになりました。一緒に演奏するのはとても楽しかったし、ロックの世界を知るきっかけにもなりました」
──日本では、バンドの観客は多いのでしょうか?
「私は2020年11月にデビューしたばかりです。その上、今はコロナ禍で音楽界も大変な時期なので、ちゃんとした活動ができません。私は日本ではまだあまり知られていませんが、これからもっと多くの人に私の音楽を聴いてもらいたいと思っています。そしてまた、世界中の人々にも私の音楽を聴いてもらいたいです」
──日本でプログッシヴ・ロックが注目されるというのは大変ですか?
「ヒップホップやダンス・ミュージックが人気のある日本で、プログレッシヴ・ロックやコンテンポラリー・ミュージックが受け入れられるのは簡単ではありません」
──あなたにとって、プログレッシヴ・ロックとクラシック音楽の共通点は何ですか?
「プログレッシヴ・ロックとクラシック音楽は、音楽表現に対する考え方が自由であるという点で共通していると思います」
──今回のソロ・アルバムでクラシックとプログレを融合させることで、どのようなことを目指したのでしょうか?
「クラシックとアヴァンギャルド、クラシックとロックの真の融合を表現したいと思っています。また、70年代のプログレッシヴ・ロックを踏襲するのではなく、現代的なプログ音楽のスタイルを実現したいと思っています」
──日本のプログレ界の改善点は何だと思いますか?
2021年1月15日 (一部Prog Magazine117に掲載)
Anna : Many young people nowadays have a stereotype that prog music are something incomprehensible. I’d like to get rid of that stereotype. It means that it break down the stereotypes itself that many young people have today.
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